物語

2222年。日本の夏。
幼くして両親を失った神崎正男（かんざき　まさお）は父親の友人（通称：おじさん）の家で暮らしていた。
天才プログラマーである父親（正義　まさよし）の血を受け継いだ正男は、既にプログラマーとしての頭角を現していた。

夏休み中の正男は、生前に母親が働いていた図書館に足しげく通っていた。
そんなある日、ある少女に出会う。

テクノロジーの進化とともに、どんどん薄れていく人間の感情。
それでも、この夏の出来事を彼は絶対に忘れない。

設定

・MARK（マーク）：RANDOM社が独自に開発した人体埋め込み型ICチップ。世界中で使用されている。出生時にこのチップを埋め込むことが義務付けられている。個人情報の管理、通信、電子決済、あらゆるデバイスとの連携が可能とされている。

・RANDOM社：世界屈指の半導体メーカー。亡き父、正義の功績によって世界初のMARK開発に成功。

・オリジナル：「On MARK No LIFE」を掲げる活動団体。”MARKが人を操っている”という思想の元、脱MARKを目指して日々活動している。昨今は過激な活動が目立ってきて、世間からはカルト集団的な目で見られている。

・オールコレクト：世界中のあらゆるデータを一括管理しているサーバ。都市伝説の一つとされている。